2017年10月28日土曜日

雁坂峠の標高あれこれ


雁坂峠は標高2082m。
とガイドブックや地図に出ています。
ところが2013年に埼玉県の秩父環境管理事務所によって付け替えられた道標には2070mとありました。その差12m。12mと言うとビル3階分くらい。「これはなに?」という疑問から始まり、この疑問をブログに書くと秩父にお住いのK様からメールをいただきました。

「昔の地形図には、雁坂峠に2082mの標高が記入されています。つまり、2082mは地形図を作製した陸地測量部(現・国土地理院)によって測量した標高というわけです。ただし、この当時と現在の峠の位置は違っているらしく・・・


 飯野頼治さんの「山村と峠道」(エンタプライズ)という本に

 現在の峠は、昭和三十四年の台風による被害のため、新たにつけかえられたものである。旧峠は、雁坂嶺方面に尾根を五〇メートルほど登った、岩が少し露出している所にあった。以前は、孫四郎峠より雁坂小屋を経ずに、直接この旧峠に来ていた道があった。


と書かれています。
 昭和三十四年の台風とは恐らく伊勢湾台風のことと思われます。
 清水武甲さんの本などに伊勢湾台風で雁坂峠秩父側の原生林が壊滅的被害にあったことが書かれていたので、それが原因で道を付け替えたと考えられま す。
 以上、ご参考までに。」


 
 そのお話をもとに、改めて峠の上を見てきました。これまで、何度となく歩いていても、意識して見るとまた違った景色になりました。


【上の写真】今の峠の位置で腕時計の簡易高度計を2070mにセットし、赤矢印の場所から雁坂嶺・甲武信ケ岳方向に登っていきますと、白の矢印付近がちょうど2082m。ここが、以前の峠かな?


【中の写真】横から見ると峠と思われる場所が切り通し状になっています。岩盤の部分で、自然に風化してできたのとは明らかに違います。


【下の写真】 笹におおわれていますが、秩父側に20mほど、道が続いているのがわかります。(赤の線)この先は、・・・・・・わかりません。 
 昔から雁坂小屋に関わっている地元の人にききましたら、「あ、そうだよ、今の巻道は後からつけたものだ」と、あっさり答えが返ってきました。


 山梨側への道は現在使っている場所以外はわかりませんでした。
どうです、今度峠で確かめてみませんか。

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