2016年7月24日日曜日

もうじき雁坂も夏です

 量的には大した降りではないのですが、静かに雨が降り、ヤナギランもじっとしています。翌日、雲のすき間から日が出るとにぎやかに開きはじめ、虫たちも蜜を吸いに集まってきます。ムニャ、ムニャ、ガヤ、ガヤと音が聞こえるような賑やかさです。花と虫たちにとっては早くも夏。空を見上げるとトンボの姿も多くなりました。

土日を中心に登山道の笹狩りを行っています。雁坂小屋の担当は雁坂嶺から雁峠まで。激しく回転するムチで笹の葉や茎を切っていきます。エンジンの音と振動で、お客様に気が付かない事もあります。石や枝が飛びますので、声をかけてお互いが確認できてから通るようお願いいたします。

「黒岩コース」を登る時、出会いの丘駐車場を利用する方も多いと思います。ここに「あらかわ1墜落事故殉職者慰霊碑」があります。2010年7月25日、前日に発生した遭難者を救助中の県防災ヘリコプターが水晶谷に墜落し、5名の方々が殉職されました。さらにその後テレビ取材班の2名の方も亡くなる遭難事故が起こりました。小屋から降りて来た24日、林道の入り口に花束が置いてありました。少しでも現場に近い場所に・・・・との思いが伝わってきました。慰霊碑にも缶ビールや献花がありました。小屋へ登るの道の左下は水晶谷。小屋の関係者は現場に近いと思う場所でいつも手をあわせ、山での安全を願っています。「少しでも現場の近くに・・・・」という思いを感じ、この事故で亡くなられた方々の事を覚えていること、安全に対する気持ちをあらたにすることがご供養になるのではと思っています。
今年から始まる山の日、8月11日。雁坂小屋は8月5日午後から15日昼過ぎまで小屋番が入る予定です。天候や都合などで変わる場合もありますので、宿泊を計画しているお客様は電話でのご連絡をお願いいたします。これ以外も土日は小屋番が入ります。(105104)

2016年7月18日月曜日

早くもヤナギラン

 3連休はいまひとつはっきりしないお天気。でも早くもヤナギランが咲きはじめ、お客様をお迎えしました。昨年は7月29日に、早くも…と書きました。2014年2013年には8月半ばになってヤナギランが登場しています。それを考えると早くもの前に”超”とつけなくてはいけないくらい早いです。花は今月いっぱいは楽しめるかと思います。
朝方まで雨になった16日、分水嶺トレイルの大会が行なわれ、多くの選手の皆さんが峠を通っていきました。本来はお客様である選手の皆さんには、大変に気をつかってトイレや水場を利用していただきました。食飲研修中で赤ら顔の小屋番としては申し訳ないような気分でいました。機会がありましたら今度はゆっくりと雁坂峠や小屋からの眺めなどを楽しんでいただきたいと思っています。

 比較的お天気の良かった17日は明るいうちに小屋前での食飲研修第1部。温度計は22度、暑い。テントのお客様も参加して夜の部は小屋の中で。話題は・・・・えーと、元気のよい女性パワーが全開になり、多岐にわたりました。第3部は残った男だけでこそっと。月や星を少し見ることができ、翌朝の日の出が期待されました。ところが霧に包まれた雁坂小屋の朝。残念。また次の機会にみなさんで日の出をながめましょう。
*ちょこちょこと荷揚げしているビール。今は写真のような銘柄の物が水桶の中で回っています。
*雁坂手ぬぐいの「にぎわい 青」が、おかげさまで売り切れになりました。この後、別の色での「にぎわい」を予定しておりますのでご期待ください。にぎわい赤と小屋は引き続き販売中です。
*「九州、四国、中国、近畿、東海が梅雨明けしたとみられる」とのこと。ヤナギランと小屋の写真のバックが青空になる日も近いでしょう。そうなると、パイプの水温も上がり、シャワーの無いシャワー室も活躍するでしょう。
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【連絡先】 〒369-1901 秩父市大滝3423 山中 五郎
  電話・FAX 0494-55-0456 
*スマホなどのお客様は「ウェブバージョンを表示」をクリックして全体像をご覧ください。

2016年7月11日月曜日

雨のち虹


土曜の明け方から降り出した雨は断続的に降り続きました。水枯れを心配する小屋番には恵みの雨。トタン屋根の小屋にいると雨脚が強く感じます。が、外へ出てみるとさほどでもない。沢登り、トレラン、縦走のお客様も活動中。できることなら平日にたっぷり降って土日は晴れてほしいのですが。夕方、雨が上がると虹。久しぶりの大きな虹。二重にかかりました。翌朝はくっきりと晴れ。遠く日光の男体山・女峰山も望めました。これだから梅雨時もまた楽しい。
 雪解けが早かった今年はシャクナゲの開花も早く、庭の囲いにあるヤナギランの開花も早まりそうです。ピンクのつぼみが膨らみ始めています。この後のお天気次第で、うまくいくと連休中に開くかもしれません。四角の中のような花が楽しめるといいですね。
 先週お客様に書いてもらった短冊を枝から外し、1日遅れの8日によく見えるように・・・・誰に?・・・並べました。それから庭でお焚き上げ。「お焚き上げ」と書くとなにやら宗教がかってきますが、なにストーブではなくて庭で燃やしました・・・・ということです。あわせて、今度の連休はいいお天気になりますようにと強く願いました。

*この連休に「分水嶺トレイル」が開催されます。青梅や鴨沢からスタートし野辺山までのコース。雁坂峠にはチェックポイントが設けられます。主催者からの一般登山者や山小屋に迷惑をかけないようにとの指導で、選手の皆さんも大変気を使って水場など使っています。夜遅くなって通過される方もいますのでご承知おきください。優しい声で「がんばって!」の声掛けは元気が出ていいかもしれません。
*先週の「雁坂小屋であいましょう」の記事がヤマレコにアップされました。ご覧ください。小屋番が撮れなかった写真もいろいろあり様子がよくわかりますよ。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-905708.html

2016年7月5日火曜日

土曜日、あつい雁坂

雁坂小屋の庭で泳ぐ山女魚
7月になり梅雨の晴れ間。
土曜には「雁坂であいましょう」の集いがありました。ヤマレコで知り合い、雁坂小屋で顔合わせをはじめるようになって3年め。それぞれのコースから登ってきていただきました。ザックから出てくるたくさんの食材や飲み物。夕暮れ前には宴が始まりました。テントなどでおいでいただいたお客様にも参加してもらいました。縁日や学生時代の文化祭のような楽しいひと時。で、気が付くとisiのカメラはずっとお休み。カップを握りっぱなしで、シャッターを押せなかった。
夜遅くまでにぎやかにしてしまい、早く休もうと思った方にはご迷惑をおかけしました。
七夕が近いので皆さんには願い事などを短冊に書いてもらい飾りました。宿泊棟の中にたててあります。7日の夜には隙間から天の神様?が目を通してくれるかな。三峰神社で御祈願をしてもらうと言う噂も・・・・。参加した皆さん、縦走や沢登りの途中で立ち寄った皆さんが短冊にしたためた願い・思いがどうか叶いますように。
*風の便り:雁坂小屋は黒岩尾根の上にあり豆焼き谷、水晶谷から心地よく風が吹いてきます。風に乗って、小屋でお世話になっている方が七夕の日に婚姻とか、うれしい便りが聞こえてきました。おめでとうございます。
無人の小屋へ上がっていくと入口に置き手紙が。わざわざ本を届けに来ていただいたことに感激。いない時で申し訳ありませんでした。
ブログを始めて以来ずっと頑張っていたPCがついにダウン。新人の10君はビスタ君と違い、いろいろな事ができるらしい。でもisiがやりたい事には応えてくれず「こんなのできますよ」と勝手にあれこれ。1日じっくりお付き合いしたがなじめず、ブログのアップもできない。それでもう1台の7さんに頑張ってもらいやっと書き終わりました。やれやれ。