2016年11月21日月曜日

2016小屋締め

今年も暖かい小屋締めとなりました。
19日(土)は天気予報通り朝から冷たい雨。そのため通りすがりのお客様は一組だけでした。
ほかのお客様は、小屋へ来ること、みんなに逢うことが目的。もちろん小屋締め作業の手伝いもしたいという方も。百名山目的でも三大峠目的でもなく、雁坂小屋が目的。小屋にとってはこんなに嬉しくありがたくことはありません。
そして、「飲ませたい」、「あの人と一緒に飲みたい」とビン物を色いろ背負って。仕事で登れないので、託して「持ち上げてもらう」お客さまも。「食べさせたい」、「食べてほしい」と食材を上げてきて、調理も手際よく。自分もみんなも楽しんで、夜が更けるまであれやこれや話しが続きました。横浜から、川崎から、多摩から、都内から、さいたまから、福島から。そう福島からも来ていただきました。
ボージョレ・ヌーボーの金色ワインと山梨のワイン・日本酒と、秩父の日本酒と福島の日本酒。そしてビールに焼酎とが仲立ちになって交流していきます。
あ、小屋締め作業も勿論ちゃんと行いましたよ。
今年の出来事を振り
返り、感謝と来年への
思いをこめて
煙突のすす払い。宿泊室の念入りな掃除。水源タンクは溜めバルブを解放。パイプ途中にあるバルブも全部開いて水抜き。ベンチ脇の半ドラムも片づけました。小屋には水は全く来ておりません。申し訳ありませんが川又方向へ1kmいった昇龍の滝で汲んでください。小屋入り口に案内が出ております。古材などを切って薪も来春の分を確保。トイレの個室は2つ冬季閉鎖をしてあります。トイレ使用の方は貼ってある「お願い」を読んでください。作業用のテーブルなども片づけました。
これらの作業を皆さんで分担して取り組んでもらいました。だもので気が付くとそれらの作業の写真がない。写真を撮る暇もなく頑張っていたという事です。

幸せだったのは作業が終わって、皆さんでのお昼を外のテーブルで頂いたこと。それだけ暖かい雁坂だったと言うことで、暖かいのは幸せです。

  お客様へ
 雁坂小屋は11月20日、営業を無事に終了いたしました。
春の小屋明けには雪がほとんど消え、水も最初から来ていました。暖かなゴールデンウイーク。夏の水不足が心配でした。ところが8月半ばから10月にかけては雨続きの日々。登山道の騒動も重なり、この時は本当に参りました。前半は暖かさに救われ、後半は雨に泣かされた雁坂でした。それでもお馴染みのお客様をはじめとして、皆様に来ていただき誠にありがとうございました。深く感謝を申し上げます。また「雁坂手ぬぐい」を小屋明けから販売し、途中で追加注文をすることもできました。ありがとうございました。
来年も、多くの皆様に喜んで来ていただける山小屋になるよう努力をしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
来シーズンも皆様のお越しを心よりお待ち致しております。
                    雁坂小屋 山中五郎


*冬季期間は宿泊棟の土間の部分が開放してあります。開放中の小屋使用については、入り口扉や小屋の中に掲示してありますのでご覧ください。また次回のブログで水場のご案内や小屋使用、トイレのことなどお願いを掲載いたします。
*小屋に設置してあります登山届の箱に投入されていた書類は、20日に埼玉県警秩父警察署にお届をいたしました。大きな事故等なくこのシーズンを終えることができたのも皆様の日頃の安全に対しての心がけと慎重な行動のおかげです。
*冬季期間に小屋をご利用のお客様へお願いですが、ブログの原稿を送ってくれませんか。
小屋までの道の様子、雪の状況、気温、動植物の動き…などなどどのような事でも。写真は長辺で1000pixelsくらいあると助かります。顔など個人が特定できそうな写真は加工させてもらう場合があります。また、いただいても掲載できないこともあります。

*現在登山道には落ち葉がたくさん積もっています。スリップ事故に気を付けて歩いてください。
*9月26日の登山道の記事に、20日の午前中にいきなり91件のアクセス。21日になってもまだ続いている。何があったのだろう?
追加:わかりました20日の埼玉新聞にトレランのことが掲載されたからのようです。記事によると
来年度の「雁坂峠越え秩父往還道145km」トレラン大会は行わないと主催者が話しているようです。FBには何もこれらのことは表明されていませんが、「雁坂みちを守る会」(仮称)を立ち上げてといった話はどうなるのでしょうか。

*追伸:22日早朝に発生した地震の後、午前8時前にオーナーから先日の福島のお客様は「高台に避難している」と連絡取れたからと。一安心しました。