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2016年8月28日日曜日

日暮クマハチにご用心

貯水タンクの下、右側が崩れた。
左側も樹が根っこから倒れている
酒屋さんの缶ビールはすっかり秋色に。早くも缶ビールが紅葉しています。そして8月の最後の土日が終わります。ここ半月余り雨風にもてあそばされていたような気がします。ただ降り続く雨のおかげで水不足は完全に解消しました。また台風が来ているようですので、引き続き大風による倒木や、沢水の増水など心配が続きます。豆焼き沢の水源の近くでもがけ崩れがあり片付けが大変です。でもご心配なく。水はたっぷり来ています。
 三富から雁坂へあがったお客様の話やヤマレコを拝見しますと、3番目の徒渉の丸太橋は流れているようです。ワイヤーで縛ってあるので丸太は近くにとどまってはいますが。hatabou3618様に伺ったところ、靴をぬらさずに渡ることができたとのことですが、今後の雨の降りようによって状況も変わってきますので十分気を付けて行動してください。雨の甲武信ヶ岳 雁坂峠から徳ちゃん新道へ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-949012.html
を参考に。写真6が橋の場所です。そのほか沢登りを計画の方も、現場での状況判断をより慎重にお願いします。
雁坂小屋の歴史
雁坂小屋の成り立ちが書かれた物を見つけました。昭和の初期ということは他の資料にも出ておりましたが、今回「山小屋の主人〈おやじ〉がガイドする奥秩父奥多摩奥武蔵を歩く」・・・・山と渓谷社1995年版の中に見つけました。これまでも何度となく手にしていたガイドブックでしたが今まで気が付きませんでした。宿泊小屋として営業を始めたのはISIが生まれた年。今年で63年目です。小屋としては今の場所にできてから84年ということになります。
雁坂小屋は営林署の巡視小屋として昭和7年(1932年)に建てられました。その後、昭和25年(1950年)に倒壊寸前になった建物を県の許可を受け修繕し、昭和28年(1953年)より委託管理が始まりました。初代主人は山中清次郎。2代目将市も当時から関わり小屋へ入っていました。昭和42年(1967年)には埼玉国体の山岳競技宿舎として宿泊棟が建て替えられ、その後一部増築し現在に至ります。現在は3代目のゴローが平成23年(2011年)より管理にあたっています。【左上の写真は昭和42年建て替え前の旧宿泊棟です。突出コース側から撮影。おそらく営業小屋として始まった時からの建物かと思われます。】
*日暮れ熊はち・・・・落語の登場人物ではなくこれからのご注意です。
①暗くなるのが早くなってきました。午後6時を過ぎるとライトなしでは動きにくくなります。樹林帯や曇りや雨の時はなおさら暗くなります。遅くとも午後4時までには小屋へ着くような計画で上がってください。また、日帰りのお客様もライトはお忘れなく。
②熊の目撃情報を時々聞きます。登山口に近い辺りや雁峠あたりでです。熊よけ鈴をお忘れなく。Isiが一人で小屋へあがる時、ガスって見通しが効かない場合にはホイッスルも使います。「ピー」とか吹いていると遭難?などと誤解を招くので、ウグイスの真似をして吹いたりしています。
昨年の大会の様子
③蜂、これはなかなか難しいのですが、倒木の穴の中に巣を作っている場合などがあり、知らずに蹴っ飛ばして怒らせてしまうと大変です。いつも人が通っている場所の振動では普通なら大丈夫なのですが。蜂も過敏になってくる頃ですので。スズメバチの類はあまり標高の高いところには巣を作らないようです。
9月18日19日に第19回雁坂峠越え秩父往還144kmのトレランの大会が行われます。甲府をスタートし雁坂から川又、最後は川越市へ向かいます。雁坂小屋にもチェックポイント・エイドステーションが設けられ、黒岩コースを上がり突出コースを降りていきます。18日のお昼前から午後2時くらいまでの間に小屋を通過していきますので、黒岩での登りや突出での下りで、ほかのお客様にご迷惑をおかけするかもしれませんがご承知おきください。(109732)

2016年8月21日日曜日

珍客がおいでになりました

月明りでの撮影 左側前橋の夜景
小屋に居て「台風が3つ来ている」とラジオに言われても、どうもピンと来ない。でも断続的に降る雨がトタン屋根を激しくたたく音を聞いていると、間違いなく台風が近い・・・・と実感。降りてきて天気図を見てびっくりしましたが。
18日に小屋へ珍客がおいでになりました。私は初めてお迎えしました。大きさが分かるように小屋のサンダルを並べる間じっとしていてくれました。常時水が流れている水場の下は考えてみれば人工的ではあるが沢になっているわけで、そこに住んでいるらしい。他にも水辺に住む生き物がいるのでしょう。カエルの鳴き声も聞こえてきます。山椒魚様の寝具は無いので、休憩だけで帰っていただきました。もちろん休憩料はなし。
朝の雲取山(中央右側ピーク)
雨が続き「明日も雨だろう」とゆっくり起きるつもりでいたのに、夜中に目覚めると向かいの尾根がくっきり。慌てて外へ出てみると見事な月夜。明るい。おまけに前橋方向の夜景もキラキラして見える。カメラを構えていても寒くない。16℃。星と月の明るさの中での不思議な風景。前橋の夜景の向こうには男体山・女峰山も見る事ができる。雨が続き腐りそうになっていた心が一気に解消。朝になって、お決まりのクッキリした尾瀬や日光の山並みを小屋の庭から楽しむ。峠に上がると富士山もお出まし。奥秩父の山並みの向こうに南アルプスの山も顔を見せている。富士山、北岳、間ノ岳の標高ベスト3が揃う。こんど、峠からの眺めをカシミールで確認してみます。
雨はよく降っています。コケに落ちた1滴が集まり、水枯れの心配はなくなりました。ただ、これまでは山が乾いていたので多少降っても沢は増水しなかったのが、これからは降った分は沢に流れ出ます。黒岩コースを歩く間も、水晶谷の沢の音が小屋近くになるまでずっと聞こえていました。かなりの水量かと思います。豆焼き沢も同様に音がよく聞こえてきます。
三富から上がる場合の徒渉には十分に気を付けてください。いつもの場所が渡れない時も慌てずゆっくり徒渉ポイントを探してください。
夏の象徴のようなヤナギランも穂先まで咲き終わり、秋の空の下で鞘を大きくしています。シャワー室もとりあえず片付けました。トンボの姿も少なくなりました。雁坂にも秋の訪れです。
奥秩父の向こうに南アルプスが
顔を出す。右から北岳、間の岳。
6月10日にお知らせしたまた、「ニホンジカの捕獲」が、決められた数を捕獲したので終了しました。それでもまだまだ小屋の周りでも動き回り、樹木の皮をはぎ悪さをしています。鹿にとっては埼玉県も山梨県も、また国有林も東大演習林も関係ないので、移動していきます。今後はさらに広範囲に渡る事業の継続をお願いしたいところです。
雁坂小屋も今年の営業を半分終わり、小屋締めまで残り3ヶ月になりました。皆様のお越しをお待ちしております。

2016年8月12日金曜日

「山の日」・発見、山・山

「山の日」を挟んだ週の前半は、オリンピック、高校野球、イチローの3000本安打や、この夏一番の暑さに影響されたのか、比較的静かな雁坂になりました。
ラジオがこの夏一番の暑さと言っている時、雁坂では日中で22~24度くらい。日陰にいると涼しいくらいです。それで朝夕はストーブに火をいれました。火がなくても過ごせるのですが、お湯を沸かしたりするので。煙の色や匂いも含めて朝の景色です。
8日の朝は冷え込み、空が澄み渡り、夜明け前から星を楽しみました。そのまま刻々と色付いていく山の夜明け。谷川から尾瀬・日光までが勢ぞろいです。
うれしい発見も。今まで「谷川岳」とひとくくりにしていた山並みの、雁坂から見て左端にあるピークが「万太郎山」。谷川岳と朝日岳の間に、谷川の尾根筋の奥に「巻機山」が。写真とカシミールの画像から確認できました。この時期にこれほどくっきり見えたのは驚きです。
中ほど右に前橋市の明かりが残る
日の出も夏至の頃より30分ほど遅くなり、5時ころ。位置も東へ動いてきました。朝夕の気温15~18度くらい。昼間は晴れていると24度くらい。
*上では涼しい時もありますが、上がって来るまではとにかく暑い。水もたっぷり飲んでしまいます。計画的に持ち上げてください。三富から直に峠へあがる場合は前半は沢筋で涼しく、顔も洗えます。最後の登りはがんばってね。
*暑いときにはまだシャワーの無いシャワー室も活躍しています。これから徐々にヤナギランも終わり秋に移り変わっていきます。気の早い葉っぱや実が少しずつ色づいていき、それを探すのも楽しいです。
*寒くないので星を観察・撮影するにはいいころです。「ペルセウス座流星群」も。撮影などでソーラーライトが邪魔な時には小屋番に声をかけてください。
*水源タンクの点検をしてきました。大雨が降り続く日が少ないので、沢の水量は少なめですが、今のところ心配はありません。小屋に近い水源もまだ出ていますので、小屋わきの水場にはたっぷり来ています。
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【連絡先】 〒369-1901 秩父市大滝3423 山中 五郎
  電話・FAX 0494-55-0456  メール karisakakoya@gmail.com
*スマホなどのお客様は「ウェブバージョンを表示」をクリックして全体像をご覧ください。

2016年8月1日月曜日

夏、始まる



関東地方の梅雨明け宣言。今年も夏が始まりました。
 汗びっしょりになって小屋へ着き、シャワーの無いシャワー室でさっぱりすると、テーブルベンチでビールを楽しむお客様。青空と刻々と変わっていく雲の形。ヤナギランはますます盛りで、まだあと1週間は楽しめそうです。夏の景色のなか、夕立もなく過ぎていく。
 「ごはん終わったらマグカップもって来てください」とお客様に声をかけ、食飲研修の始まり。発電機からランプに切り替え語り合う。外へ出ると星空になっていた。星に詳しいK様に解説してもらい星空観察会。初歩的な北斗七星やカシオペア座、北極星。そして頭上の夏の大三角形を探しました。「おーあれか」「あれが天の川かな?」「あ、星が流れた」とにぎやか。これが本当の研修。感動したのは初めて聞く「南斗六星」。南の空を探すと本当にひしゃく形が。いくつになっても新しいことを知るのはうれしい。この時、気温は16度くらい。なぜか吐く息が白くなっていた。
正面、両神山。その上に至仏山
右に燧ケ岳。左はじに谷川岳
 翌朝、両神山の向こうに雲や霧をまといながら谷川や尾瀬、日光の山並みがシルエットになって登場。日が差し込むにつれ、色合いが変わっていく。この時にいる者だけが楽しめる大きな風景。日の出の位置も夏至の頃より少し南へ移動。その後は文句なしの青空に。峠からは夏色の富士山も顔を見せる。いい1日の始まり。
*夜や朝方は14~15度、薪ストーブをちょっとつけています。日中は22~24度。日陰に入ると涼しいです。
撮影:sitteta様
*日中はアブなどがうるさくまとわりつきます。日焼けや虫よけ対策をお忘れなく。シューッ!!。
*晴れた時ほど夕立もきますので雨具はお忘れなく。着替えなどパッキングをしっかりとして、濡れたら着替えてください。テントのお客様も小屋番に声をかけ宿泊小屋の中で着替えてからテントの設営をしてください。靴が濡れた場合も相談してみてください。
8月11日の山の日を挟んだ8月5日午後から15日昼過ぎまで小屋番が入ります。そのため次回のブログは更新日が少し変わるかもしれません。
*夏の雁坂で皆様をお待ちしています。