2014年6月16日月曜日

「梅雨の中やすみ」と  「水を呼ぶ作業」の話

 この土日は晴天に恵まれました。ワールドカップの騒動にも負けず、おいで頂いたお客様、有難うございました。 また『春を背負って』の映画も公開されました。蒼井優さん演じる高澤愛が屋根の上に布団を広げるシーン同様の光景が雁坂でも見られました。いいお天気の中、寝具類67枚を小屋の外に干し、取り込んで。ていねいに1枚1枚たたみ重ねてベットにセット。これだけの数になるとなかなか大変です。次においでになるお客様のために。雁坂の毛布はフォワ、フォワですよ。
  **今年も沢登りのシーズンになりました。大雪の影響で根おこしの倒木が多いようです。気を付けてお楽しみください。
雪の中の豆焼き沢水源
小屋開け最初の仕事は水。『水を呼んでくる』作業の様子です。昔から使ってきた小屋近くの水源。黄色のシートをかけてある水源まで上がり半ドラムに水を受けます。ドラムに勢いよく水が流れてくればパイプをつなぎ、小屋まで引いてきます。途中の空気を抜くためにパイプをつないでは水を流し、勢いよく流れるとまた次をつなぎます。パイプの中が水で十分に満たされて流れ始めれば多少のアップダウンが有っても水は上がってきます。雪の中での作業は濡れながらでつらいものです。


 一方、豆焼き沢の水源はまだ雪の中。固く締まった雪の中から受水タンクを掘り出します。その上にある取水タンクのパイプを掘り出し、水をひきます。受水タンクから水があふれ出せば、秋の小屋締めの時に開いておいたバルブの作業。一つ一つのバルブからも水が勢いよく流れ出るのを待ちます。冬の間眠っていた空気が押し出され、抜けきれずに凍結した部分も後ろから押さてきます。勢いよく噴き出すまで待ちます。勢いがよい分小屋まで水が上がってきます。
 そうでないと下の流しまでは勢いよくきていても小屋の庭にはチョロチョロ、箸一本分の水。5月25日にやっと豆焼き沢からの水が庭にきました。
 
 

  梅雨の季節を迎え、沢の水量が増えると今度は押し流されてきた落ち葉が取水タンクに詰まります。
 
  何気なく小屋の庭に流れている水ですが、このような作業をしながら水を引いてきています。
 それで、お泊り以外のお客様には50円以上のご協力をお願いしているしだいです。

 *全部の写真が大きくなってはくれません。どうしてだか不明ですが????