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2013年11月30日土曜日

ようこそおいでくださいました

 小屋じまいの作業も一段落した23日(土)の午後の事。
上からのぞきこむと

この日一番のお客様がおいでになりました。
お話しをすると、「テントで・・・・」に続いて「ブログに出ていたドラム缶を見たいのですが・・・・・」と。
 まさか?、エー 本当に?。 ブログを見ていてくれるんだ。 本当に見にきちゃったよ。 どうしよう。 びっくり―。 いやー、うれしい。
と、セイちゃんと顔を見合わせながら早速台所へご案内。小屋の中に有るのでまだ凍ってはいませんでしたが、実際のドラム缶を見ていただきました。暗い台所でしたが写真も撮っていただきました。更に8月31日に書いた、松田さんの『駆け出し小屋番 管理日誌』も読みたいのですがとのこと。どうぞ、どうぞ。大歓迎です。

逆さにするとこんな感じ
テントに戻られてからしばらく過ぎた夕刻、小屋の方においでになりいろいろお話をさせていただきました。なんと今年になって3度も雁坂においで頂いたとか。有難うございます。
 この辺りの様子は、アルコールもまわっていて、定かに記憶していない部分だらけ。お客様(LArcさん)がヤマレコに詳しく書いていただきましたのでそちらを見ていただくといいかな。http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-374926.html

ヤマレコと言うのは「山と渓谷」という山雑誌を発行している出版社が開いているサイト?と言うのであっているでしょうか。どなたでも見る事ができます。ヤマレコを開いてから検索の欄に「雁坂峠」と入れて進むと、雁坂関係の記録を見ることができます。

*写真は翌日明るくなってから、ドラム缶の上から覗き込んで撮りました。水が1mくらい入っています。また横から見ると、最後はこんな感じになりますという見本に、雁坂に登る突出コースの途中に有る『樺避難小屋』の外に有ったドラム缶を撮りました。

 次回は、やはりこの日にテントでお泊まりいただいたお客様との、話の中で出てきたセイちゃんのお勧めの一冊のご紹介です。
 また、LArcさんとのお話の中で、「背負子とか鉈とか・・・山小屋の道具についても」などとリクエストもいただきましたので話題にして、この冬を乗り切っていきますね。


2013年11月26日火曜日

小屋閉め

一つ一つにお湯をかけ
溶かして「開」にしていきました
20日から小屋閉め作業をしてきました。天候に恵まれ、水の始末や燃料の収納など順調に進みました。豆焼き沢の水源はまだ水がたくさん流れていましたが、パイプを地面に転がして1km引いているため、途中ですでに凍結していました。タンクまで上がり、中に溜った水や土砂を排出。間にたくさん有るバルブもすべて開いて水抜きをし、凍結膨張に備えました。小屋の庭にあった水場もホースも撤収しました。 春先に備え燃料も所定の場所に収納し、発電機のバッテリーなども寒さ対策をしました。
トヨの先から糸の
ように流れる水
山にいる間、気温は-4℃~-6℃くらいまで下がりました。この間、忙しく動き、とうとう峠には行かないまま降りてきてしまった。ただ、この季節は遠く日光や谷川の山々も小屋から見ることができました。
 水は突出コースを70mほど行った場所に半ドラムを設置し汲めるようになっています。水量が少なく凍結すると使えなくなります。小屋に案内を出してありますが、更に先に行った場所でも汲むことができます。道はすでに雪が残り夕方や朝は凍結しておりますので、くれぐれも足元に注意してご利用ください。

*雪は黒岩コースは展望台辺りから、突出コースは樺小屋辺りからありました。更に25日の雨が雪になっている可能性が有ります。アイゼンなどの装備をお忘れなくお願いいたします。今後は雲取山荘のHPや甲武信小屋の北爪さんのブログなども参考に見ていただくと、雪の状況がわかるかと思います。
*凍った石の上で滑ったり、落ち葉の上の雪を踏み抜いて転倒するなどの事故も起こっています。足元を確かめて歩いてください。・・・・と、書いて思い出しました。先日の下山の時は、足元ばかり見て歩いていて、雪の重みで下がっていた枝に帽子とメガネをぶつけてとばし、危うくメガネを壊すところでした。くれぐれもご注意を。
 
*雁坂小屋は冬季閉鎖になりますが、宿泊棟の一部を開放して有ります。火の元や清掃に気をつけてご利用ください。
*前回のドラム缶を見に来てくださったお客さまもいらっしゃいました。有難うございます。次回その様子など書きます。

2013年11月16日土曜日

おかげさまで

 
 仕組みがよく解らないで書くのですが、このブログを始めた8月ころは「雁坂峠、奥秩父、雁坂小屋」などと検索の欄に入れても、なかなか出てこなくて、3枚目とか4枚目でやっと今のブログが出てくる状態でした。
 
 それで小屋においでになった客様には紙片に「http://karisakakoya.blogspot.jp/」のアドレスを添えてブログのご紹介をしていました。
 峠でお目にかかったお客様にもアドレスが伝えられず、「奥秩父、雁坂峠、雁坂小屋で検索してください」とお願いすると、『ずいぶん長いですね』と言われていました。

 それが、このごろは「雁坂小屋」と入れて検索すると、割りとはやめに出てくるようになりました。
 雲取山荘さんのリンクの部分にも載せて紹介していただき、見る方が増えたと思います。
 また小屋をご利用いただいたお客さまからも「この切り株が、夜景を見る切り株ですね」などとお声がけ頂くようになり、見ていただける方が多くなってきたからでしょうか、検索で見つかりやすくなりました。ありがたいことです。
 それで今回タイトルを『雁坂峠(雁坂小屋公式ブログ)』と変えました。これからもよろしくお願いいたします。
 来週は最後なので水の始末などするため、20日頃から小屋に上がります。
*10月14日に書き、右の部分に載せていた夜景の写真です。左はじが両神山ですので、地図で確かめると高崎、前橋から本庄まであたりの夜景のようです。
それから、秩父方面の夜景は見たことあると書きましたが、昔見たのもこの景色かもしれません。

2013年11月13日水曜日

冬支度・水(スチールドラムのようになるドラム缶)

 寒くなりました。今年の営業もあと十日あまりで終わりになります。
厳しい冬にむけていろいろ備えますが、水の確保も大事な仕事。
大晦日の分と、4月になって再び小屋開けの時に使う水の確保をしておきます。
流し場と風呂場には、200リットルのドラム缶が有り、そこに水をいっぱいに張っておきます。

 春、すっかり凍りついた後の、徐々に溶けだす水をヤカンや鍋に汲み、お湯にしてしばらくの間つかいます。小屋開けの時、水源から小屋まで水を呼んでくるのがひと仕事なのです。

 ところで、このドラム缶は全体が凍りついた時に体積が増え、その圧力は底板にも加わります。厚い底板ですが、徐々に下に向かってぷっくりと膨らんできます。200リットル入った重さを持ち上げて、鉄板を押し下げる相当な圧力です。スチールドラムとかスチールパンと呼ばれる中南米の楽器がありますが、内側から見るとそれに似た感じ。何年も繰り返して使っていると、まるで起き上がり小法師のようにゆらゆらしするドラム缶になります。
 寒いですが見に来ますか?24日で小屋を締めますので、23日(土)が狙い目です。スタッフ総出でお迎えいたしますよ。

2013年11月9日土曜日

続・雁坂峠の標高、その後 【9,22と10,26を受けて】

 新しくなった道標から始まった、『雁坂峠の標高、その後』の続編です。 加藤様のメールを参考にして、改めて峠の上を見てきました。これまで、何度となく歩いていても、意識して見るとまた違った景色になりました。 【上の写真】 今の峠の位置で腕時計の簡易高度計を2070mにセットし、赤矢印の場所から甲武信ヶ岳方向に登っていきますと、白の矢印付近がちょうど2082m。ここが、以前の峠かな? 【中の写真】 横から見ると峠と思われる場所が切り通し状になっています。岩盤の部分で、自然に風化してできたのとは明らかに違います。 【下の写真】 笹におおわれていますが、秩父側に20mほど、道が続いているのがわかります。(赤の線)この先は、・・・・・・わかりません。   
 昔から雁坂小屋に関わっているモリさんにききましたら、「あ、そうだよ、今の巻道は後からつけたものだ」と、あっさり答えが返ってきました。そうか、もっと早くモリさんに聞けばよかった。

 この場所から数m下がった所には2~3畳ほどの平らな部分がありました。ひょっとして、ここが武田の頃の『のろし台』なのかなな・・・・と勝手な想像をして楽しんできました。
 ところで、雁坂峠の標高は何mとするのか。もうこの部分になると、私には判断はできません。

*若いころは、何時間で登ったとか、いくつ峰を踏んだとか・・・・そういう事を気にしながら、ただただ歩いてきました。このごろは、速さが無くなった代わりに、足元にも目がいくようになり、鼻や耳や体全体を使って楽しめるようになってきました。他にも峠周辺で見落としている事が有るかもしれないと思いながら、ゆっくり歩いています。
 

2013年11月4日月曜日

奥山に 紅葉踏みわけ・・・・・・

 文字で表すのは難しいのですが。
短く、勢いよく、高い声で「ヒィュッッ!」。車の警笛のような声。
何の鳴き声かわかりますか。夏場は夕方などに小屋の周りでもよく聞くことができる鹿の鳴き声です。警戒の声でしょうか。

 この間、小屋に上がると、
ヒィ~~~~~ュ~~~~~~~~~~」 と、長~~~~~く、
辺りに響きわたる声が、山のあちら、こちらから聞こえてきました。雄鹿が雌鹿を呼ぶ鳴き声です。
 小屋の周りの紅葉は終わりになってきました。でも、まだしばらくの間、この鳴き声は楽しむことができそうです。陽が傾きはじめる頃に聞くと、なんとも、もの悲しさを含んだ鳴き声に感じられます。
 
 でも、「あら、すてき。かわいい。」なんて言っていられないのが現実。
写真のように木肌をむかれた樹木があちこちに見られます。(サルスベリでは有りません) 高山植物も芽が出たそばからムシャ、ムシャ。
そのせいで、峠を飾ってきた夏のお花畑も見られなくなってしまいました。皮をはがされた樹はやがて枯れてしまいます。困っています。
*実際の鳴き声は You Tube などで聞いてみてください。
    本物の雄鹿の声を聞くなら、雁坂へどうぞおいで下さい。

  奥山に紅葉ふみわけなく鹿のこゑきく時ぞ秋はかなしき
                                  猿丸大夫

2013年11月2日土曜日

巡視と倒木処理

 葉が落ちて明るくなった山道。木々の間から見える山並み・山のひだの流れを楽しみ、足元の陽に暖められた落葉の匂いとこすれ合う音を楽しむ。
 昼間の山道は暖かく快適ですが、ひとたび雨が降り、風が吹くと冬の寒さになります。峠は晩秋からすでに初冬になりました。寒さ対策はしっかりお願いします。朝方は氷点下まで下がります。
 
 
 小屋の仕事に、年に数回、登山道の様子を見てまわる『巡視』があります。雁坂小屋は『雁坂嶺』から『雁峠』までの縦走路と、『突出コース』『黒岩コース』が受け持ち。 道標の様子、道や丸木橋、鎖場、岩場の崩壊などの様子、登山道をふさぐ倒木や笹の伸び具合などを見て回ります。台風の後は特に倒木が多くなります。その場ですぐ処理できる物は腰鉈や鋸で片づけます。大物はとりあえず下をくくったり迂回をしていただき、後日チェーンソーで片づけることになります。 長い登山道、常時巡視できるわけではないので、登山中にこれらの事を見かけましたらご一報いただけると助かります。

*水晶山の周辺では、立ち枯れした倒木が他の枯れ木にもたれかかって倒れずにいる状態。いずれ大風が吹くとバタバタと倒れていきそうです。現在は道をふさいではいませんが。
*古礼山の巻道には処理しきれない倒木が有ります。下をくぐる際は注意して通ってください。
 
*紅葉は突出峠から下はまだ楽しめます。
*現在、沢の水量がいつもより多いようです。三富側から登られる方は、沢を渡る場所に注意してください。
*突出コースの丸木橋の改修工事は終わりました。